WordPressプラグインを作るのに有用な情報は、Plugin Handbookから手に入れることができます。詳しく丁寧に説明されていますが、英語で書かれているためハードルが高く感じる方もいることでしょう。一連の記事では、このハンドブックや各種技術ブログなどを参考にし、簡単なプラグインを作ってみたいと思います。私も今までいくつかのプラグインを開発してきましたが、改めて公式ドキュメントを読んでみることにします。単にプラグインを完成させることが目的ではなく、プラグイン開発に必要な情報をどこからどのようにして得たのか詳しく説明するつもりです。
対象の読者
以下のスキルを持つ読者を想定しています。
- WordPressの基本操作
- HTML, CSS, JavaScript
- PHP
- SSH、基本的なLinuxコマンド
開発未経験の方には少し難しい箇所があるかもしれません。テーマファイルを編集し、WordPressのテンプレートタグを編集したことがある方であれば理解できる程度の読者を対象にしていきます。
制作するプラグイン
プラグインの名前はDashboard Right Now Plus(dashboard-right-now-plus
)とします。
WordPress管理画面にログインし、ダッシュボードを表示すると概要
というメタボックスがあります。内部的にはdashboard-right-now
という名前がついています。ここには、固定ページの件数、投稿の件数などが表示されますが、カスタム投稿タイプの件数は表示されません。このメタボックスを拡張し、カスタム投稿タイプの件数も表示されるようにします。さらに、設定ページを作成し、表示内容をカスタマイズできるようにもしていきます。
実用性はあまりないかもしれませんが、プラグインの開発の題材としてはちょうど良い開発規模です。
